『中東研究』ご案内

『中東研究』第520号発行のお知らせ

*『中東研究』最新号 第520号(2014年度 Vol.1)が5月27日に発行されました!

【大使の見たままに】  
イラクはどこへ行くのか 高岡 正人
   
【特集: 米国の中東政策】  
イスラエル・ロビーは何に敗れたのか?――対イラン制裁強化法案をめぐって 高橋 和夫
オバマ政権の中東政策における変化と一貫性 三上 陽一
   
【特集: 中東経済の新潮流】  

湾岸諸国における新レンティア主義>――UAE産業育成の観点から

細井 長
1月25日革命後のエジプト経済――構造的問題と今後の展望 柏木 健一

日本におけるムスリム観光客――観光におけるハラール認証制度の受容をめぐる現状と課題

安田 慎
タイトロープをどう渡るべきか――ロウハーニー政権に課せられた困難な経済の舵取り ケイワン アブドリ
   
【焦点: 中東における政治変動とイスラーム主義】  
サウジアラビアにおけるサラフィー主義の位置づけ  
     ――建国思想、スンナ派正統主義、そしてカウンター・テロリズムへ 高尾 賢一郎
   
【最近の動向】  
ロシア海軍の地中海常設艦隊構想――クリミアから中東へ 吉田 亮太
   
【書評】  
The Limits of Partnership: U.S.-Russian Relations in the Twenty First Century  
(Angela E. Stent著) 小早川 敏彦

 

 本号では「米国の中東政策」「中東経済の新潮流」の二つの特集を組んでおります。「米国の中東政策」では、米国内のイスラエル・ロビーの動向に焦点をあてた高橋論文と、オバマ政権一期目から二期目に見られた中東政策の対応の変化と基本的な考え方の一貫性に着目した三上論文を掲載しています。「中東経済の新潮流」では、UAEにおける政府主導の産業育成が経済開発に果たす役割とその課題を考察した細井論文、革命後のエジプト経済低迷の要因と構造的な問題を指摘する柏木論文、日本におけるムスリム観光客の受入環境整備とハラール認証制度をとりまく現状と課題について論じた安田論文、イランのロウハーニー政権の経済政策とその限界を検討したアブドリ論文を並べました。

 また、高岡前駐イラク大使による昨今のイラク情勢分析、サウジアラビアにおけるサラフィー主義の位置づけとその重要性を分析する高尾論文、ロシアによる地中海艦隊常設構想と中東政策の歴史的なつながりを指摘する吉田論文、米国務省などで勤務した経歴を持つAngela Stent氏による過去20年間の米ロ関係の変化を追ったThe Limits of Partnership: U.S.-Russian Relations in the Twenty-First Centuryを紹介する小早川書評も掲載されています。

 本号にも、昨今の中東情勢を見通すべく、時宜にかなった論文が多数集まりました。是非お手にとってご覧いただければ幸甚です。

 

定価:(本体2,000円+税)  送料別途  160円

※『中東研究』は紙版の他、セキュリティ付きのPDFファイルによるCD/DVD版も販売しております。

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