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「イスラーム国」がオマーンのシーア派行事を攻撃

No.M24-09 「イスラーム国」がオマーンのシーア派行事を攻撃

2024年7月16日、オマーンの首都マスカット市内ワディ・カビール地区のモスクで銃撃事件が発生した。これについて「イスラーム国」(IS)が「オマーン」名義で犯行声明を発出した。
ISのオマーンでの犯行声明は初めてであり、同派のGCC諸国での活動は近年ほぼ見られなかった。また、オマーンではISに限らず、反体制的な運動自体が少ない。これらの点から、本件はISとオマーンのどちらの文脈で見ても特異と言える。
本稿では、犯行声明等を基に本件の概要を解説し、本件をどう捉えるべきかを検討する。

【目次】
はじめに
1. 事件の概要
2. ISの活動にとってのアーシューラー
3. GCC諸国におけるISの活動展開


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