中東情報分析

中東分析レポート(会員限定)

インドの中東における存在感の増大 ――I2U2と国際南北輸送回廊(INSTC)から見る地域戦略――

No.R23-03 インドの中東における存在感の増大 ――I2U2と国際南北輸送回廊(INSTC)から見る地域戦略――

米国の中東における影響力が低下する中、中国、ロシアに代表される域外大国が果たす役割が増しています。こうした中、第三の大国とも称されるインドによる、中東諸国との政治・経済関係強化の動きを見逃すことはできません。インドが新たなプレーヤーとして中東に参入した場合、域内外にどのように影響が波及するしょうか。この点に関して、現下の域内関係再編の動きの中でのインドの動向に着目し、当会研究員が纏めましたので各位のご高覧に供します。

【目次】
1. はじめに:第三の大国インドと中東
2. インド・中東関係の概観
(1)全体像と歴史的つながり
(2)インドの基本的な対外政策方針とその中での中東の位置づけ
3. インドと主要な中東諸国との個別関係
(1)インド・湾岸協力理事会(GCC)関係
(2)インド・トルコ関係
(3)インド・エジプト関係
(4)インド・イラン関係
(5)インド・イスラエル関係
4. 中東域内関係再編の中でのインド
(1)アブラハム合意以降の中東情勢とI2U2の登場
(2)域外大国の動向を受けたインドの「参戦」
5. INSTCに見られるインドの連結性戦略
(1)インドによるチャーバハール港開発への関与
(2)ロシア・ウクライナ戦争を経て重要性を増すINSTC
6. まとめ:萌芽的だが潜在力を秘めたインドの対中東外交


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